キュービクル基礎情報ABOUT CUBICLE
キュービクル設置で大切なこと
構造的な強度や耐久性に優れたキュービクルでも、設置環境によっては特に配慮が必要な場合もあります。また、一般の住宅地などで使用する場合は騒音対策などを講じる必要があります。ここでは、キュービクル設置時に検討しておきたい注意点などについてご説明します。また、設備の耐用年数や容量を増やす工事など、キュービクルを導入するにあたって事前に知っておくべきことについても解説します。
高地・寒冷地で必要な結露対策
標高が高く、日中と夜間の気温差が著しい地域で使用する場合は結露が懸念されます。また、寒冷地などでも外気温とキュービクル内の温度との差で結露が発生します。結露は精密な機械部品や電子部品で構成される変電設備には大敵です。断熱材を適用することに加えて、スペースヒーターや除湿器などを設置して結露を防止する対策が必要です。
沿岸地域で必要な塩害対策
海岸に近い地域でキュービクルを設置する際は、機器を損傷や劣化から保護したり、作業者の感電事故を未然に防止したりするために塩害対策が不可欠です。対策としては筐体表面にサビ止め塗装を施します。Forestが設置するキュービクルでは、沿岸地域に限らず、防錆処理の一環としてネジやボルトに至る全ての外装部品はステンレス鋼製のものが使用されています。
高所で必要な避雷対策
キュービクルを高所に設置する際に周囲に高い建物などがない場合は、落雷による被害を防ぐ対策が必要です。専用の避雷器を設置するのが効果的ですが、キュービクル引き込み用ケーブルの電源側に避雷器が取り付けられている場合や地中配電線路からケーブルを引き込む場合、対策は不要です。
住宅地で必要な騒音対策
環境省が定める「騒音に係る環境基準」に照らし、導入予定のキュービクルがその基準を満たしていることを確認する必要があります。計測の結果、騒音レベルが基準を超える場合は、遮音壁の設置や防振ゴムの適用などの対策を講じる必要があります。